■ともえなげ
9で遊んでいるとき、【素手スキル】を使っていて思った。
*「せっかく素手で戦っているんだから
投げ技もあればいいのに。
8では【格闘スキル】と言うくらいだから尚更だ。そこで頭に浮かんできたのが【ともえなげ】(以下、巴投げ)。6で初登場し、7にも引き続き登場した特技である。
*「ちょうどいいのがあるじゃん。
しかし、よく考えたら巴投げには問題があった。
■巴投げの問題点
それは、実用性の点で需要があるのかどうか。巴投げは、投げた相手を戦闘から強制離脱させるという特技だが、同じような効果を持つものが他にもある。例えば【ザキ】,【つきとばし】(以下、突き飛ばし),【きゅうしょづき】(以下、急所突き)、範囲が広いものであれば【ザラキ】,【ザラキーマ】,【じわれ】など。はっきり言って供給過多だ。
しかしながら、似た効果を持つ呪文や特技の中でも、突き飛ばしはその地位の確立に成功している。突き飛ばしには、離脱させた相手の経験値とゴールドが入手できないという特徴があるためだ。普通は経験値が入らないより入ったほうがいい気がするけれど、世の中にはレベルを積極的に上げずクリアを目指す人がいて、そんなユーザーに重宝がられたりするわけだ。
が、巴投げにはそのような特徴がない。消費MP0の特技なのでザキよりは使い勝手が良いかもしれないが、それだけだ。というか、特技が呪文に勝っても何の自慢にもならない。
そして、一番謎なのが巴投げと急所突きの関係。6では両方とも武闘家で修得できるのだが、見たところビジュアル面と名前以外で両者に違いはない。熟練度六で急所突きを覚え、熟練度七で巴投げを覚える。喜ぶ人はいるのだろうか。
■新巴投げ
そんなこんなで巴投げが存在する意味はあまりなく、故に使いたがる人が多いとも思えず、名前が投げ技という以外に再登場させるメリットが見当たらない。巴投げの復活を望むならば、従来版とは異なる“新巴投げ”を生み出す必要がある。
取り敢えずザキは置いておいて、急所突きとの共存を考えてみよう。つまり、どちらかの効果を変更したいのだが、相手を離脱させるとは言わば一撃必殺のことだから、やはり急所突きのほうがイメージ的に合っているのではないか。従って、巴投げのほうの効果を変更したい。それも、まったく違ったものに。
そこで、例えば次のようなものはどうだろう。
自分ひとりを狙った武器や肉体による攻撃にカウンターで反撃する。
反撃の威力は通常攻撃と同じで、カウンターはターンの開始から終了まで可能。
これは9で登場した【天地のかまえ】(以下、天地の構え)と同じもの。新巴投げの場合、敵が攻撃してきたところを逆に投げ返すわけだけど、ビジュアル的にも面白いと思う。相手の力を利用する点も、巴投げのイメージに合っているのではないだろうか。
もし同作品に天地の構えも登場するなら、天地の構えの方に何か新しい特徴を付加する。威力を通常攻撃の五割増しにするとか、相手を一ターン休みにするとか、他とのバランスを考えて。天地の構えは【棍スキル】の奥義なわけだから、相応の扱いをせねばなるまい。
■新巴投げの問題点
ここまで書いておいて、ある恐ろしい可能性に気づいてしまった。もしかしたら、天地の構えって巴投げ以上に需要がないのでは。個人的に棍スキルがお気に入りで、
*「何この技 超カッコいいじゃん!
と天地の構えを発動しまくってたんだけど、思い返せばそれほど役立った記憶がない。奥義のくせに。うーむ、棍スキルの人気って、どれくらいなんだろうか。改善したつもりが更に使われなくなったとか意味がなさすぎる。
■おわりに
まぁ、あくまで可能性の話だし。あれだけカッコいいんだから、そんな低人気ってことはないだろうし。8で役立たずの代名詞だった【打撃スキル】(※)よりは上のはずだし。
※9では【ハンマースキル】。それはそうと、巴投げに加えて【まわしげり】なんかも復活してほしい。こういう技って8や9のように使う側の姿が見える作品でこそ映えると思う。多彩な技を駆使しつつ素手で戦ってる感も増して、戦闘を更に楽しくするのではないだろうか。