■オレ、次回作降格だってさ(泣
ドラゴンクエストには様々なモンスターが登場する。数えたことはないが、たぶん1000種類はいるのではないか。
そして、どの作品を見ても、スライムやドラキーは序盤に出てくるモンスターであり、キメラやしりょうのきしは中盤に出てくるモンスターであり、キラーマシンやギガンテスは終盤に出てくるモンスターである。多少の違いはあるにしても、概ねそのポジションは変わらない。
ところが、何事にも例外は付き物ということなのか、何故か以前に出ていた作品よりも極端に地位を下げられたモンスターがいる。このページでは、そんな格下げを喰らった不運なモンスターたちを紹介しようと思う。
■ガメゴン
ガメゴンは3で初登場し、5で再登場したモンスターだ。
3では物語りも終盤に差し掛かったサマンオサ周辺に出現する。200に達する高い守備力を持ち、尚且つ呪文が殆ど効かないという厄介な敵だ。
しかし、5では中盤とも言えない青年時代前半に出現し、守備力は高いが普通に呪文が効く。守備力で勝負するタイプの敵にとって、呪文が効くのと効かないのとでは大違い。上位モンスターであるガメゴンロードは3の時と比べても遜色ないどころか、少し格が上がったかなという強さなのに……。
■スモールグール
スモールグールは4で初登場し、5で再登場したモンスターだ。
4では天空への塔や闇の洞窟など、終盤に出現する。打撃攻撃を受けても、そのダメージを無効化したり、あるいは分裂したりすることがある。そのため呪文を使わず倒すことは困難であり、加えてマヒ攻撃まで使ってくる嫌な敵だ。さらに、四天王の一匹であるエビルプリーストに従えられて出現するモンスターでもある。
ところが、5では序盤から中盤にかけて出てくるザコ敵に成り下がった。仲間は呼ぶが、打撃を無効化することも分裂することもない。マヒ攻撃も眠り攻撃に変更され、迫力ダウンは否めない。
■ビッグスロース
ビッグスロースは4で初登場し、5で再登場したモンスターだ。
4では最終盤に訪れるダンジョンである闇の洞窟から架け橋の塔にかけて出現する。普段は不思議な踊りやぼーっと見るといった行動をしてくることが多いが、これはHPが一定まで減ると本気を出すタイプのモンスターであるためだ。ひとたび本気を出せば、HPが約200になった上でメラミやマヒャド、バギクロスなどを唱えてくる強敵となる。
しかし、やはり5では序盤から中盤にかけて出てくるザコ敵の一匹に過ぎない。4のときのような本気モードもなく、スカラを唱える以外は特徴のないモンスターである。
■どぐうせんし
どぐうせんし(以下、土偶戦士)は4で初登場し、5で再登場したモンスターだ。
4の土偶戦士は、デスピサロの居城であるデスキャッスルの番人的地位にある。城に入った直後の広間に三体ほどシンボルとして配置されており、こちらの動きに連動してランダムに動き回ってくる。それはつまり、触れると戦闘に突入するという、ドラクエでは超レアなシンボルエンカウントであることを意味する。
一体ずつしか出現しないが戦闘能力も高く、400という豊富なHPとザラキの呪文で勇者たちを苦しめる強敵だ。下位に石人形とミステリドールがいる種族最強のモンスターでもある。
それでは5の土偶戦士はどうかというと、なんと序盤も序盤、少年時代に出てくるザコ敵に成り下がっている。HPは付近に登場する他のモンスターより少し高い程度で、多くのパラメータは平均かそれ以下。素の守備力はまあまあだが、スライムナイトやがいこつへいに思いきり負けているのが悲しい。唱える呪文もザラキからスカラに変更され、あまつさえ下位モンスターだったミステリドールとの立場も逆転しているという有様だ。
極めつけはトンネラーに呼ばれて現れる点か。もはや番人の面影はなく、ただのパシリである。しかし、序盤に出てくるザコでスカラを唱えてミステリドールの下位といったら、どう考えても石人形なのだが。もし名前を間違えて付けられたのだとしたら、むしろ不幸なのは石人形のほうか。土偶戦士の名は少々重すぎる。
■ブチュチュンパ
ブチュチュンパは6で初登場し、7,8で再登場したモンスターだ。
6でのブチュチュンパは最終盤のダンジョン、古い炭鉱などで出現する。あまいいきやなめまわしでこちらの動きを封じてくるイヤらしい敵なのだが、何でこんな見た目でこんな名前の奴がこんな終盤に出てくるのか、不思議に思ったものだ。案の定7や8では序盤に出てくるザコ敵にされてしまった。
あれ? これは格下げじゃなくて普通の評価になったってことになるのだろうか。こんなことを書いておいて何なのだが、僕はリップス属が結構好きだ。
■おわりに
どうも5が特別おかしいのではという気がしてきたが、まあそれは置いておいて、降格してしまった彼らに一言だけ言っておこうと思う。
*「登場できるだけマシだ! byドロル他