■ラダトームの人々
1のラダトームに住んでいる魅力的な人々を、テキトーに見繕ってテキトーに紹介。
■ごめんなさい
*「まことの ゆうしゃなら
ぬすみなど せぬはずだ。
城にある宝物庫の警備をしている兵士の言葉。伝説の勇者ロトが、あらゆる場所に忍び込み、あらゆる物を頂戴し、あまつさえ盗みに入った家の人に堂々と話しかけるような人物だったと知ったら、この兵士はさぞショックを受けることだろう。僕はもちろん、ご先祖様に倣って片っ端から宝箱を開けたけど。しかしまあ、なんというか、本っ当にロクでもねえな。
■女性を見たらローラ姫と思え
*「いーえ わたしは
ローラひめじゃないわ。
FC版でラダトームの町にいる女性が喋る台詞。本当にローラ姫だったら、おそろしいまでの急展開だ。ちけえよ! ここは城のすぐ隣だよ! と、思わずツッコミを入れてしまったことは言うまでもない。
*「もしかして あなたが
ローラひめですか?
とかなんとか、真顔で女性に尋ねている勇者の姿が目に浮かぶ。
■一人だけ俯瞰(ふかん)視点
*「そこの へこんだところから
なかへ すすんでください。
FC版でラダトームの町の道具屋傍にいる男性の台詞。へこんだところって何だよと最初は笑ってしまったが、これは初代ドラゴンクエストであるが故の表現だ。こんな部分にも開発の苦労や工夫が窺えて、なんだか感動を覚える。
■元祖すみっ子
町や村や城なんかのすみっこでじっとしている人物を発見したとき、皆さんはどのような気持ちになるだろう。僕の場合、至上の幸福を感じるのだが。そんなキャラの祖となる人物が、ラダトームの町の北東にいる剣士だ。すみっ子というモブキャラ憧れのステータスを持っているだけでなく、与えてくれる情報も、
*「はしに きをつけろ!
*「はしをわたって とおくにいくほど
おそろしい まものたちが
あらわれるだろう。
という有用なものである。何故なら、1の橋は本当に地獄への入口だから。彼の忠告を無視して瞬殺されたことも、今では良い思い出だ。というか、そんな重要なことを教えてくれるんだったら、もっと目に止まりやすい場所にいてくれよ。