■ロトのよろい
“2のロトの鎧は元々ムーンブルクの城にあったのでは”
と、ドラクエ仲間の方が言っていたことがある。何というか、考えれば考えるほど腑に落ちる説だ。残念ながら交流が断たれたために正確に伝えることは叶わないのだけど、幾つかの理由を総合して導かれた推察であったように思う。
■理由その一
SFC版2のオープニングを見ると、ムーンブルクには少なくとも五つの宝箱があったと確認できる。この中の一つにロトの鎧が入っていたのだが、ハーゴンの軍団に襲われた時に奪われて、実際にゲーム中で見つかるロンダルキアへの洞窟に移されたのではないか、と前述のドラクエ仲間の方は言っていたような気がする。
事実、廃墟となったムーンブルクにある宝箱の中身はからっぽだ。それどころか、三つは宝箱ごと持ち去られてしまっている。
■理由その二
ロトの姉妹国であるローレシアとサマルトリアには、ロトに纏わるアイテムとしてそれぞれロトの印とロトの盾が安置してある。それを踏まえると、ムーンブルクにも何かロトに纏わるアイテムが存在していたのではないか。理由その一と合わせれば、それはロトの鎧と考えるのが最も自然に思われる。
■理由その三
ロンダルキアへの洞窟で発見される以前、鎧の持ち主として最後に確認できるのが1の勇者だ。(地位も名誉も興味ない、といった感じで全てを捨て去り何処かへ消えた)3の勇者と比べ、1の勇者はロトの末裔としてロトの三国を築いた人物である。持っていたロトのアイテムを手放すとは考えがたい。それどころか、持っていなかったはずの盾を手に入れていることから、収集しようとしていた節すらある。
逆に言えば、手に入れていたにも拘らずロトの三国に残っていないロトのアイテムは、何かしらのアクシデントに見舞われて失われたのだろう。鎧の場合は上記の襲撃事件であるし、剣の場合も何かがあったのだろう(竜王の城に戻っているということは、竜王の子か孫か曾孫が関わってくるのかもしれない)。
■おわりに
ゲーム中に描かれている事を元に【腑に落ちる・納得できる・妥当である・合点がいく】と思える想像をするのが理想なのだけど、なかなか難しい。