■キラータイガー

キラータイガーとは、ドラゴンクエスト2に登場するモンスターである。

色はショッキングピンクで、下位種にサーベルウルフというモンスターがおり、両者の名前から想像されるようにサーベルタイガーのような姿をしている。


■デルコンダル

デルコンダルの王さまはキラータイガーを一匹檻に入れて飼っており、彼を訪ねてきた者と戦わせようとする。倒すことができれば重要アイテムである月の紋章を褒美として貰えるので、ローレシアの王子たちも当然戦うことになる。2以外のナンバリングタイトルには登場しないものの、そういう意味では待遇の良いモンスターと言えるかもしれない。

しかし、イベント戦闘にしては意外とあっさりやっつけることができる。1のドラゴンや悪魔の騎士のような手強さはなく、ほとんど印象にも残らないのではないか。だが、それもこれもロトの子孫たちを後の恐怖へ誘うための伏線にすぎないのだ。

■性格

デルコンダルでのキラータイガーが強くないように感じるのは、ひとえに一匹で出現するからだ。つまり、複数で出現したら危険ということ。コイツの場合、一匹と二匹ではまるで意味が違うのである。後に行くことになる海底の洞窟では最大四匹が襲い掛かってくるのだが、出現したピンク色の集団を見て、

*「なんだ あのときのヤツか。

と油断していると、一ターン経過後のウインドウは赤く染まっていることだろう。というのも、キラータイガーには、ある性格が付与されているからだ。その名も集中攻撃。最初の一匹に目を付けられたら、たとえローレシアの王子だろうと誰だろうと只ではすまない。

そもそも集中攻撃は、単純であるが抜群の効果を発揮する戦略である。自分がモンスターの集団と対峙した時を考えてほしい。多くの人は、きっといずれかのモンスターを集中的に攻撃して、数を減らしているのではないだろうか。

比較的新しい作品は、グループで固まっているモンスターに攻撃してもその中の一匹を集中的に狙ってくれる親切設計だが、FC時代の作品だとチームワークばらばらで好き勝手に攻撃しやがるので辟易することがある。それは裏を返せば、普段あまり意識もせず惰性のように集中攻撃しているからに他ならない。

故に、相手からやられると厄介な事この上ない戦略でもあるわけだが、それをキラータイガーは意識してやってくるのだから、その怖さを改めて認識してもらえると思う。

■攻略法

だが対策がないわけではない。公式ガイドブックにもあるとおり、マヌーサを唱えて幻に包んでしまうのが有効だろう。海底の洞窟にはバカみたいにMPを吸い取る奴がうじゃうじゃ出現するので呪文の使用を躊躇してしまいがちだが、結局あとからHPを回復しなければならないことを考えるとマヌーサを使うほうが効率がいい。

■おわりに

キラータイガーのようなモンスターに出会うと、ばらばらに攻撃してくる他の多くのモンスターは随分と手加減してくれてるなと思う。仮にどいつもこいつも集中攻撃してくるようになったら、難易度がぐんと上がるに違いない。

了

UP:11/06/29
こんなのっぱら

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