■テリー
【テリー】は、ドラクエ6に登場するメインキャラクターです。
物語上、彼はクールでカッコいい人物であるはずなのですが、幾つかの配慮のなさが、どうもイメージを崩してしまっている気がします。今回は、その配慮がないと思う点(二つ)を取り上げることにします。
■その一
まず、仲間になったときの強さ。はっきり言って弱すぎです。期待させるだけさせておいて、何なのでしょう、あの弱さは。終盤に仲間になるのに極めている職業は戦士だけ。バトルマスターは熟練度1。物語上、テリーにあっさりやられる役のドランゴのほうがずっと使えます。
そもそも、武闘家を極めないで、どうやってバトルマスターになったのかが分かりません。敵として出現するときはルカナンや火炎斬りを使ってくるわけですから、魔法使いも極めて魔法戦士も経験しておけば、多少はマシになると思うし、矛盾も少なくなるのに。パラメータは優秀なだけに、残念です。
■その二
次に、氷の洞窟で、主人公たちとテリーが遣り取りするイベント。あのとき、テリーはこう言って主人公たちを馬鹿にします。
*「よけいな お世話かも しれないが
ひとこと いっておくよ。
*「魔王は 強いぜ。 あんたたち
そんな剣に たよっているようじゃ
まだまだってことだ。
*「オレの名は テリー。
世界中を まわって
剣の修業を している者だ。
このとき、テリーが装備している武器は、アークボルトで貰った雷鳴の剣です。対して、馬鹿にされている主人公の装備は何でしょうか。もちろん、それは人によって違うでしょうし、弱い装備であれば何の問題もありません。しかし、このとき主人公は奇跡の剣を装備してしまっている可能性があるのです。
では、雷鳴の剣と奇跡の剣の対決を見てもらいましょう。
名前 | 攻撃力 | 備考 |
雷鳴の剣 | +95 | 道具で使うとライデインの効果 |
奇跡の剣 | +100 | ダメージを与える度にHP回復 |
奇跡の剣は、剣の中でも最強の部類に入る逸品です。雷鳴の剣と比べても、互角どころか優っていると言っていいでしょう。伝説の武具であるラミアスの剣に比べれば弱いかもしれませんが、“そんな剣”呼ばわりされるような代物ではありません。
結果、最強の剣を追い求めるテリーは、剣の価値も見抜けない男であるかのように去っていくはめになります。せめて、このイベント前には奇跡の剣を入手できないようにしておけば良かったのに……。
■おわりに
最後に、テリーがドランゴを倒したときの台詞を。
テリー「フン……こいつも
たいしたことは なかったな……。