■スキルマスターシステム
このページでは、ドラクエ8で初登場した【スキルマスターシステム】についての感想を書かせてもらおうと思う。まずは、スキルマスターシステムについて説明させていただこう。
■スキルマスターシステムとは
スキルマスターシステムとは、簡単に言えば呪文や特技などを修得するためのシステムである。8では、主人公なら【剣】,【ヤリ】,【ブーメラン】,【格闘】,【ゆうき】、ゼシカなら【短剣】,【ムチ】,【杖】,【格闘】,【おいろけ】といった具合に、キャラクター毎に五つのスキルが用意されている。
各キャラクターは、レベルアップによりスキルポイントを蓄積していき、任意のスキルにスキルポイントを振り分けることで、スキルレベルを上昇させる。スキルレベルが上がると、さまざまな呪文や特技、パラメータ補正を得ることができる。
以上がスキルマスターシステムの概要だが、このシステムは6,7と続いてきた【転職システム】の短所を解消できるものだ。
■転職システムの短所
転職システムも、簡単に言えば呪文や特技などを修得するためのシステムであるが、その短所とはズバリ戦闘面における個性の欠如に他ならない。キャラクターによって転職できる職業が制限されないため、全員が殆どの呪文・特技を修得できてしまうのだ。そうなると、攻撃でも回復でも補助でも何でも可能な万能キャラばかりになり、一人ひとりの存在意義が薄れてしまう。
さらに、この転職システムは、元来キャラクターが持っている特徴までをも失わせてしまう。例えば、武闘派であるはずのハッサンが呪文をバンバン覚えたり、どちらかと言えば呪文が得意であるはずのマリベルが剣技や格闘技を駆使して戦ったり、といったように。
ただ、短所と言っても僕の好みでないというだけの話で、長所と見る人だって存在する。どちらが多いのかは分からないが……。
■スキルマスターシステムの長所
転職システム対する、8のスキルマスターシステムの長所は何か。それは次の二点だ。
- それぞれのキャラクターの修得可能な呪文・特技が決められている
- ある程度の自由度をプレイヤーに提供できる可能性
まず一。これによって、戦闘での役割分担が自ずとできあがるだろうし、各キャラクターの持つキャラクターを破壊してしまう危険も減るだろう。つまり、転職システムに見られた弊害をなくす(あるいは軽減させる)ことが可能なのだ。
次に二。五種類のスキルを用意することで、キャラクターの個性を保ちつつ、成長の方向性を多少プレイヤーに委ねることが可能だ。
だが、実際は8にも色々と問題点が存在していることは否定できない。例えば、五種類のスキルがあるといっても、その選択如何によって難易度が激変したり、どう考えても攻撃要員であるヤンガスが○○○○だったり、どう見ても一番華奢なゼシカが△△△△だったり。
■おわりに
6や7で、転職できる職業や使用できる呪文・特技に自ら制限を設けていた僕にとって、スキルマスターシステムの登場は歓迎すべきことだった。問題点はあるにしても、製作側の設定によってどうとでもなるものだ。希望が持てるシステムだと思う。