■ドラクエ10のここがおかしい!
10は何だか作りが雑だ。一例を挙げさせてもらうならソート機能。発売当初は、装備品と預かり所のソートができなくてかなり不便だった(装備品は店屋を利用すればできたけれど)。その後アップデートでそれらにソート機能が追加されたと思ったら、ゲーム内の自宅の屋根裏やら収納家具は相変わらずの状態。そして地味に気になったのが重要アイテム。キーエンブレムの間に挟まった【とうぞくのカギ】が気になって仕方がない。他と違って自分で並び替えることもできない有様。
その後ふたたびアップデートで屋根裏と収納家具のソート機能が追加され、重要アイテムもようやくソートできるようになったと思ったら新たな問題が。重要アイテムにかぎり種類別にソートしてもウィンドウを閉じるとそれがリセットされる意味不明な仕様だったのだ。その後小さなアップデートが何度かあったが、この部分は相変わらずの状態。
よく分からないがソートってそんなに難しいものなのだろうか。なんでこんなにグダグダなのか。穿った見方かもしれないけれど、アップデートで後からどうとでもできるからテキトーにやってるんじゃないかとさえ思えてくる。
とまぁ、プレイ日記をつけていたら こんな感じに不満タラタラな健康的でないものになっていただろう。というか不満タラタラなくせに未だ10を続けてる僕は、完全に運営の手のひらの上で踊らされてる。
で、こういうソートのような実際的な問題とは別に、ある意味どうでもいい点に関しても「なんかおかしくね?」という部分が10には多々ある。今回はその辺を一部あげつらってみようかと思う次第だ。
■はがねのつるぎ
10には職人システムというものがある。職人になったプレイヤーは、専用の職人道具と素材を用意し、レシピを覚えることでさまざまな武器や防具などを作り出すことが可能となる。作るものによって必要な素材は当然異なり、例えば【どうのつるぎ】を作るには【どうのこうせき】が三つ必要だ。
さて。武器鍛冶職人になるとドラクエではおなじみの【はがねのつるぎ】を作り出すことができる。レシピは以下の通りだ。
材料一 | 材料二 | 材料三 |
ぎんのこうせき×4 | どうのこうせき×3 | 青い宝石×1 |
どこかおかしくないだろうか。はがねらしさが微塵も感じられないというか何というか。
そもそもはがねとは何だという話だけど、ネットで調べてみると大辞林には次のように書いてあった。
はがね 【鋼・刃金】
[1] 鉄を主成分とする加工用金属材料の総称。炭素含有量、添加元素の違いにより種々の性質をもつ。鋼鉄。
[2] 刀剣の刃にする鉄。また、刀剣。
[3] 強靭な本質。
細かいことはよく分からないが、はがねとは簡単に言えば鉄の親戚みたいな物なのだろう。そこでさきほどのレシピに戻るわけだけど、なぜ【ぎんのこうせき】と【どうのこうせき】なんだ? ここは普通【てっこうせき】じゃないか?
おまけに【はがねのつるぎ】以外の“はがねの”とついた武器・防具のすべてが同じ状態なのだ。“はがね装備”の素材を考えた場合、一にも二にも外せないであろう【てっこうせき】を華麗にスルーし、どういうわけか【ぎんのこうせき】と【どうのこうせき】が抜擢された“はがね装備”のレシピ群。まるで意味が分からない。
■身かわし率+○%
ツボ錬金職人になると、武器や防具にさまざまな効果を付与することが可能となる。その中に身かわし率を上げるものがあるのだが、そのレシピをご覧いただこう。
材料一 | 材料二 |
さとりそう×1 | ようせいの粉×1 |
材料一 | 材料二 | 材料三 |
さとりそう×2 | しおかぜ草×2 | ようせいの粉×5 |
材料一 | 材料二 | 材料三 | 材料四 |
さとりそう×8 | しおかぜ草×6 | 汗と涙の結晶×10 | ようせいの粉×20 |
上から順に初級ツボ錬金、中級ツボ錬金、上級ツボ錬金のレシピなのだが、まあそこはどうでもいい。問題なのは、全てに共通している素材【さとりそう】である。何故なら10には【みかわしそう】という素材アイテムが存在しているからだ。
はなから【みかわしそう】が存在しないのであれば何の疑問も生まれはしなかっただろう。むしろ【さとりそう】で身かわし率が増えるというのは、僕には何となく納得できそうですらある。だが【みかわしそう】は存在しているのだ。では、身かわし率アップのレシピを考える上で最も妥当な素材は何だろう。当然【みかわしそう】である。だって身かわし率なんだから。
しかし実際は【さとりそう】。まるで意味が分からない。
■みかわしのくつ
【みかわしのくつ】は裁縫職人になると作ることができる。下記がそのレシピだ。
材料一 | 材料二 |
コットン草×2 | さとりそう×1 |
また【さとりそう】である。謎なのは、同じ“みかわし装備”である【みかわしの服上】に使う素材はちゃんと【みかわしそう】になっている点だ。それならば【みかわしのくつ】も【みかわしそう】でよかったのではないだろうか。
いや、じつを言うと残りの“みかわし装備”である【みかわしのぼうし】と【みかわしの服下】の素材は、それぞれ【プクランサフラン】と【花のみつ】になっているのだ。最早みかわしでもなんでもない、みかわしっぽさを出す気ゼロである。
因みに【かしのこん】という装備すると身かわし率が上がる武器の素材は【みかわしそう】だ。【みかわしそう】が使われる“みかわし関係”のレシピと【みかわしそう】が使われない“みかわし関係”のレシピ。両者を隔てているのはいったい何なのだろうか。
■サフラン装備
10には“みかわし装備”のような感じで“サフラン装備”という防具のセットが存在する。下記がそのレシピだ。
材料一 | 材料二 |
コットン草×3 | 花のみつ×1 |
材料一 | 材料二 |
コットン草×3 | サバンナの水×1 |
材料一 | 材料二 |
コットン草×2 | サバンナの水×1 |
材料一 | 材料二 |
コットン草×2 | けものの皮×1 |
材料一 | 材料二 |
コットン草×2 | けものの皮×1 |
こんな感じ。で、上でもちょっと出てきたけど10には【プクランサフラン】という素材アイテムが存在している。サフランである。“サフラン装備”に使用しなくて何処で使用するんだという名前の素材である。
しかし上記のとおり、“サフラン装備”に【プクランサフラン】はひとっつも使われない。【プクランサフラン】は集めるのが面倒かつ高価だから、裁縫職人の方にとってみれば嬉しい話かもしれない。しかし“サフラン装備”に使われない【プクランサフラン】が他の装備のレシピに入りまくっているのを見ると、やはりおかしくないだろうか?
■おやぶんの大盾
いつもの如く一つの記事内ですらマンネリ化してきたので最後に少し目先を変えてみる。
10には大きく分けて二種類の盾が存在する。“盾(バックラー・トレイ)”と“大盾(シールド)”だ。前者は武闘家を除いたすべての職業が装備できるが、後者は今のところ【戦士】・【パラディン】・【魔法戦士】しか装備できない(武闘家は皮の盾とあと何か変な盾だけは装備できるらしい)。
そこで問題なのは、二回目の大型アップデートで追加された【おやぶんの大盾】。何が問題かって、分類が大盾な点である。つまり【盗賊】が装備できないのだ。これはどう考えてもおかしい。
だって“おやぶん”だぜ? ドラクエで“おやぶん”と言えば盗賊だろう?
6や7の盗賊の熟練度七は? そう【おやぶん】だ。
じゃあ熟練度八は? そう【おおおやぶん】だ。
8の【ヤンガス】専用装備の盾は? そう【大おやぶんの盾】だ。
どうだ。従来のイメージで言うなら“おやぶん”といえば盗賊じゃないか。
え? ヤンガスは元山賊?
そういう細かいところはどうでもいいんだ。山賊とかどうせ盗賊の一種だ。“おやぶん”を冠する盾なのに盗賊が装備できないことが問題なんだ。
というか本気でよく分からないのだけど、なんで大盾にしてしまったのだろうか。残念で仕方がない。僕のメイン職業が盗賊ってのとは関係なしに。
■おわりに
何となくやっていて目に付いた、ある意味どうでもいいがおかしい(と僕が感じた)ところをテキトーに羅列してみたが、同じような部分は他にもたくさんあると思う。こういうのが気になって仕方がない僕は、やはり心のせまい奴なのでしょうか、竜王の曾孫さん。