■時空をかけるおっさん(二)
時空をかけるおっさん(一)に戻る■トルネコ:仮説一
前回のライアンに続いてトルネコを見ていこうと思います。同じ4の世界からきた二人ですから、トルネコの場合も、4のエンディング後のトルネコであるはずです。まず8で聞ける彼自身の台詞に注目してみます。
トルネコ「じつは 私 今日は
5年ぶりの 出勤だったんです。
モリーさまに 呼び出されてましてね。
トルネコ「お得意さまの モリーさまに
呼び出されたとあっては 断れませんから。
でも なかなかの戦いぶりだったでしょ?
お得意さまというのは、普通に考えればトルネコの店のお得意さまだと思われます。トルネコが自分の店を持ったのが4の第三章終盤。その後、天空の剣を求めて旅に出ましたが、その途中で勇者と出会い、同行することになります。そして4のエンディングを迎えるまで、ずっと勇者たちと一緒にいます(どこぞの牢屋に人質として差し出される可能性を除けば)。
従って、やはり8のトルネコは4のエンディング後のトルネコということになります。更に、あれから五年以上歳を食ったことも判ります。
■トルネコ:仮説二
これで終わりになれば良かったのですが、ある重要な証言が。
*「ランクSの 第1バトルと 第2バトルを
務めた あのふたりは モリーさまの
古くからの ご友人らしいですよ。
*「たしか バトランドと レイクナバという
所から来たって 言ってましたけど。
聞いたことのない地名ですね。
これは、バトルロードの酒場でカウンターに座っている吟遊詩人の台詞です。あのふたりとは、ライアンとトルネコのことで、バトランドから来たというのはライアンのことだと思われます。ではレイクナバから来たのは?
トルネコと言いたいところですが、店を持った彼はレイクナバからエンドールの城下町に引っ越しているのです。レイクナバから来たとなると、まだ引っ越す前ということになり、8のトルネコは4の第三章開始前のトルネコということになります。お得意さまというのは、トルネコのバイト先のお得意さまだったのでしょうか?
■トルネコ:仮説三
4のエンディング後のライアンと第三章開始前のトルネコが一緒にいるとは、どういう状況なのでしょう。ライアンはトルネコのことを知っているのに、トルネコはライアンのことを知らないというのは、どうも気持ち悪く思えます。かといって、ライアンの時間軸をトルネコに合わせるのも具合が悪い。やはりトルネコのほうをライアンに合わせたほうが良さそうです。
そこで、トルネコがエンドールから再びレイクナバへ引っ越したとは考えられないでしょうか。あるいは支店をレイクナバに作り、一時的にそちらで寝泊りしているとか。金持ちのトルネコなら、十分あり得る話だと思います。そして、仮にそうだったとすると、例えば次のような二つのケースが考えられるかもしれません。
一つは、レイクナバに新しく店舗を建てたケース。その場合、当然ながらその店は、彼が過去に働いていた武器屋のライバル店となるわけで、はっきり言って嫌がらせ。恩も何もあったものではなく、ろくでもない展開です。
もう一つは、元々あった武器屋をトルネコが買い取ったというケース。この場合、武器屋のオヤジは悠々自適の隠居生活を送っていることでしょう。
■結論
以上のことから、
“8のおっさん二人組は、4のエンディングから少なくとも五年後の二人”
と個人的には思っておくことにします。ホイミスライムやレイクナバ発言のせいで断言はしかねますが。もしかしたら、本当に時間軸のずれたライアンとトルネコなのかもしれません。二人がバトルロードで一緒の場所にいないのは、その為なのかも。
それよりなにより、4の二人が8の世界にどうやってきたのかが一番の謎だったりしますが、それは取り敢えず無視しておきましょう。
★追記(10/12/03)
レイクナバの防具屋のおっさんが、次のようなことを言っていました。
*「ああ トルネコか。
あんたも 商人なら
自分の店を 持たなきゃだぜ。
*「もっとも この町にゃ
もう 新しい店を 出すような
場所なんて ありゃしないけどな。
どうやら、トルネコがレイクナバに新しく店を建てることは難しそうです。