■おてんば姫ご一行の足跡をたどれ!(一)

ドラクエ4第二章の主人公であるサントハイムの姫【アリーナ】と、そのお供である魔法使い【ブライ】と神官【クリフト】。今回は彼女たちの足跡をたどろうと思います。


■状況整理

第二章が終了してから勇者と出会うまでの間、三人はどのような旅をしていたのでしょうか。第二章のエピローグを見ながら、まずは状況を整理しようと思います。

サントハイム王の見た 夢とは……?
姿を消した デスピサロとは……?
そして サントハイムの人々は
いったい どこに行ってしまったのか?
その謎を さぐるため
ふたたび アリーナ姫たちは
旅に 出たのだった……。

《サントハイム王の見た夢》

王「じつは わしは とてつもなく
  恐ろしい夢を 見たのじゃ。
王「巨大な怪物が
  地獄から よみがえり
  すべてを 破壊していた。

これがサントハイム王、つまりアリーナの父親が見た夢です。このとき、王さまはもう一つ別の夢を見ていましたが、その内容は忘れてしまっていました。

王「恐ろしい夢を 見た時
  別の夢も 見た気がするのだが
  どうしても思い出せぬのじゃ……。

《姿を消したデスピサロ》

デスピサロとは、エンドールで開催された武術大会の出場者で、決勝でアリーナと戦う予定だった相手です。町や城では、不吉な名前、とてつもなく強い、相手の息の根を止めるまで戦いをやめない、かっこいい、などといった彼に関する噂が飛び交い、優勝候補の筆頭と目されていました。ところが、決勝戦の前に突如その姿をくらませてしまいます。そして、それとほぼ時を同じくして、外をうろついていた魔物たちもどこかへ消えたのでした。

《サントハイムの人々》

不戦勝となった決勝戦の後、アリーナたちの元にサントハイムの兵士がやってきます。兵士は、すぐ城に戻るよう告げ、そして死んでしまいます。アリーナたちがサントハイムに戻ってみると、三人を出迎えたのはからっぽの城でした。デスピサロや魔物たちが姿を消したのと同じ頃、サントハイムの人々もまた忽然と姿を消していたのです。

《まとめ》

デスピサロが消えたことと、魔物たちが消えたこと。デスピサロが消えたことと、サントハイムの人々が消えたこと。サントハイムの人々が消えたことと、サントハイム王が見た夢。これらの出来事に関連はあるのか。あるならば、いったいどういう関連なのか。それらの謎を探り、城を元に戻すため、三人は再び旅へと出ました。これが第二章終了時の話です。

■エンドールへの旅の扉

第五章で最も早く耳にできるアリーナたちの噂は、エンドールの旅の扉(の祠)にいる兵士から聞けるものです。

*「わ……わたしは
  向こう側のほこらを 守っていた
  サントハイムの兵士……。
*「わが アリーナ姫さまは
  デスピサロという者が あやしいと
  おっしゃっていたのだが……。

本人が言っているように、この兵士はもともとサントハイム側の祠(エンドールへの旅の扉)にいました。これらの祠はサントハイムとエンドールを繋ぐ関所であり、旅の扉は人々が両国を行き来するための唯一の交通手段。彼はそこの衛兵だったわけです。

クリフトの言によればサントハイムとエンドールの両国は古くより親交が深く、

クリフト「エンドール国と わが
  サントハイム国は 古くより
  親交が深いのです。

またエンドール側の祠に宿屋があることからも、この旅の扉を介しての人々の往来は珍しいことではないと考えられます。ところが、第三章でトルネコ(たち)が兵士に話しかけると、

*「ここは サントハイムの国。
  よそ者を 通すわけには ゆかぬ。
  もどられるがよい!

と言われ通してもらえませんでした。もし通行に王様か誰かの許可が必要なのだとしても、普通であればあのような調子で追い返すのは不自然。スコットの台詞にあるように、ずいぶん一方的です。

スコット「よそ者を 通さないとは
  ずいぶん 一方的なやり方だ。
  気に入らんな。

では、なぜ祠は封鎖されていたのでしょうか。当然ながら、サントハイムの城から人々が消えた事件と無関係とは思えません。

これら兵士の台詞から考えるに、あの日アリーナたちはもぬけの殻となった城を出た後、エンドールへの旅の扉に向かったのでしょう。そして、この兵士に城の様子を伝え、どうもデスピサロという人物が怪しいと話したのです。そのとき、事態が収拾するまで祠を封鎖するように命じたのではないでしょうか。そもそも、そのために祠を訪れたのかもしれません。

つまり、兵士としては自国が陥っている危機をいちいち説明するわけにもいかず、あのような排他的な物言いになってしまったのだと思われます。

アリーナたちは、すべての元凶はデスピサロにあると睨み、彼を追うことになります。

おてんば姫ご一行の足跡をたどれ!(二)に続く

UP:14/05/03
こんなのっぱら

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