■おてんば姫ご一行の足跡をたどれ!(二)
おてんば姫ご一行の足跡をたどれ!(一)に戻る引き続き、おてんば姫ご一行の足跡をたどろうと思います。
■エンドールへの旅の扉→コナンベリー
エンドールへの旅の扉の次にアリーナたちの噂が聞けるのは港町コナンベリーになります。今回はそこへ至るまでのルートを【陸路】と【海路】に分けて考えます。
《陸路》
まず陸路。
●情報収集
コナンベリーに向かうにはトルネコや勇者たちがたどった【ブランカへの洞窟】を抜け【砂漠】を越えるルートしかありません。つまり、アリーナたちはブランカへの洞窟が開通するまでエンドール及びサントハイム領に留まり“何かをしていた”わけですが、デスピサロに関する情報収集と考えるのが妥当でしょう。闇雲に探すのでなく、まずは聞き込みをしたはずです。
●北側の橋
第五章のレイクナバで次のような台詞を聞くことができます。
アリーナ「エンドールの武術大会の時は
橋が こわれてて
この辺には 来れなかったのよね。
アリーナ「あの橋 いったい
いつの間に なおったのかしら?
アリーナたちはブランカへの洞窟を抜けたと仮定しているので、エンドールとブランカへの洞窟を結ぶ【南側の橋】を渡った(南側の橋がいつ直ったのかは知っていた)はずです。であれば、エンドール領とボンモール領を結ぶ【北側の橋】も“直っているのでは”と考えて、聞き込みのために足を伸ばすのが自然に思えます。
しかし、上記の台詞からアリーナは北側の橋がいつ直ったのかは知らなかったことが分かります。よってボンモール領へ行くことができない、あるいは行く必要のない状況・展開だったと考えます。
●ブランカへの洞窟
ブランカへの洞窟の開通は、アリーナたちにとって偶然の出来事だったはずです。トルネコという男が現れ、六万ゴールドという大金を叩いて洞窟を開通させてしまうなど、予想のつくことではありません。つまり、東側(ブランカ・コナンベリー方面)へ行きたいと思っても、そもそもトルネコがいなければ手段がなかったわけです。
●行動例
ここまでを踏まえて、陸路で採ったかもしれない行動例を挙げてみます。
まずデスピサロに関する聞き込みですが、サントハイム領から始めたのか、エンドールから始めたのかは分かりません。しかし、いずれにしろサントハイム領でも情報収集をしたと考えます。エンドールから始めた場合は、思うような情報が得られずサントハイム領へ向かったわけです。
アリーナたちがサントハイム領にいる間に(つまりアリーナたちが知らない間に)エンドール領の南北の橋が修繕されブランカへの洞窟が開通します。もしエンドール領にいる時に橋が修繕されると、洞窟開通までの間に情報を求めてボンモール領へ向かう可能性が生まれるからです。
洞窟開通後、東側へ行く必要が生じるような何かしらの情報(例えばブランカでデスピサロらしき人物を見かけたとか)を得ます。もし洞窟開通前に情報を得てしまうと、ブランカ領へ渡る手段を探してボンモール領へ向かう可能性がやはり生まれるからです。
情報を得た後、幸運にもブランカ領へ渡ることが可能になっていることを知ります。洞窟を抜け、砂漠を越え、コナンベリーに至ります。
《海路》
次に海路。
●情報収集
船を使って東側へ向かったと仮定するわけですが、陸路同様エンドール及びサントハイム領で情報収集はしたでしょう。
●船
エンドールが港を保有していることは、ハバリアとの連絡船の存在から明らかです。では、エンドール‐コナンベリー間にもそのような船の往来はあるのでしょうか。最も問題となるのはブランカへの洞窟にいるじいさん。彼が洞窟を開通させようとしていたのは、コナンベリーへ行くためだったからです。
*「東にあるという 港町に 行くため
わしは この洞くつを
掘りはじめたのじゃ。
*「船を 手に入れて
世界中の宝を 集めるのが
わしの夢じゃった。
*「しかし 洞くつを 掘るための
お金が 底を尽き
いつしか わしも 年をとってしもうた。
もし船での往来が可能ならば、わざわざ大金を投じて洞窟を掘る必要はありません。結局資金不足で洞窟の開通は叶わず、じいさんが自身の夢を諦めざるを得なかったことを考えても、普通だと船で東側に向かうことは非常に困難であったと思われます。
●行動例
海路の場合、陸路より制限がないのでアリーナたちが採ったかもしれない行動の幅が出てきます。そのため行動を推測するのが難しい(気がする)のですが、裏を返せばどのような行動も採り得たと言えます。
やはり最も重要となるのは船を使えたのかどうかでしょう。上でも触れたとおり、普通は船で東側に渡るのは難しかったと考えると、アリーナたちは普通(一般人)では採りえない方法を採ったことになります。
例えばアリーナはエンドール王家と懇意にしているサントハイム王家の姫であり、尚且つ武術大会の件でエンドール王家に貸しがある立場でした。彼女ならエンドールの王さまの力を借りて船を出してもらうといったことも難しくなかったのではないでしょうか。
《まとめ》
陸路にしろ海路にしろ、あるいはその両方であったにしろ、アリーナたちはコナンベリーに辿り着きます。その道中、ブランカやアネイルといった場所に立ち寄った可能性もありますが、おそらくゲーム中にはそれを肯定するテキストも否定するテキストも登場しません。エンドールへの旅の扉からコナンベリーへ至るまでの間は、彼女たちの足取りの中で最も謎が多い時期と言えるかもしれません。