■三人の賢者(三)
三人の賢者(二)に戻る■三つの神秘なる物
三人の賢者と三つの神秘なる物。僕は三つの神秘なる物が何なのかは確定しているものだと考えていました。賢者が誰なのかは分からないけれど、神秘なる物のほうは議論の余地なしだと。しかし、ドラクエ仲間からの情報(詳細はこちら)によって、そう簡単な話ではないことが判明しました。今回は、その情報を元にして書かせてもらおうと思います。
さて、僕が神秘なる物だと勝手に思っていたのは、【雨雲の杖】・【太陽の石】そして【聖なる守り(ロトの印)】の三つです。このうち雨雲の杖と太陽の石は確定と考えてよさそうなのですが、ロトの印がどうも怪しいらしいのです。では、ロトの印が外れた場合に何が三つ目に納まるのでしょうか。それは【虹のしずく】です。
■ロトの印か虹のしずくか
どうやら世間にはロトの印派と虹のしずく派という地味に対立する派閥が存在していて、僕は図らずもロトの印派に属していたようです。では、どういった理由で二つの派閥に分かれるのでしょうか。正確なところはわかりませんが、一つには「三人の賢者」側から考えるか「三つの神秘なる物」側から考えるか、というアプローチの仕方に原因があるようです。
《ロトの印派》
おそらく、三つの神秘なる物側から考えた人たちがロトの印派になるような気がします(というか自分がそうだったのですが)。そもそも僕がロトの印を神秘なる物の一つだとしていた理由は、ロトが残した石版の文面から、そう考えるのが自然に思われたからです。
ラダトームから見える 魔の島に
わたるには 3つの物が
必要だった。
中略
そして 今 その3つの
しんぴなる物を 3人の
賢者に たくす。
究極的に言えば、魔の島に渡るのに必要だったアイテムは虹のしずくただ一つ。しかしロトは3つの物が必要だったと書いています。それならば、虹のしずくを手に入れるために必要だった前述のアイテム「雨雲の杖・太陽の石・ロトの印」が三つの神秘なる物であろうと思ったのです。
これが「雨雲の杖・太陽の石・虹のしずく」だった場合どうでしょう。虹のしずくがあるならば、雨雲の杖と太陽の石は不要です。違和感がありませんか?
《虹のしずく派》
虹のしずく派の人たちは、おそらく三人の賢者側から考えたのだと思われます。ドラクエ1で何かをくれる賢者らしき人物といえば三人しかいません。雨の祠のじいさん、ラダトームの城のじいさん、そして聖なる祠のじいさんです。
このじいさんたちがロトのいう賢者の末裔ならば(ラダトームの城のじいさんは本人だったけれど)、彼らがくれるアイテムこそが三つの神秘なる物であるはず。即ち「雨雲の杖・太陽の石・虹のしずく」です。
また、改めて考えてみると、ロトの印も三つ並んだときに違和感がないわけではありません。雨・太陽・虹は分かりますが、雨・太陽・ロト(聖なる)の場合だと、どうしても一つだけ浮いちゃっています。
そして一番気になるのが、二十五周年記念のときに発売された『冒険の歴史書』という本で、聖なる祠のじいさんが三人の賢者に数えられているらしい点。らしいというのは残念ながら持っていないからなのですが、公式ガイドブックのテキストをある程度重視している身としては無視できません。となると、ここは虹のしずくと考えるべきか、という気もします。しかし、虹のしずく派なるものを知った後だと俄然その存在感を増すテキストがあるのです。