■400字冒険日記‐SFC版1(四)
一日の冒険を400字以内にまとめた日記。
12/01/15(十六日目)
1ではメタルスライムを差し置いて最も狙われるモンスターであろうゴールドマンを狩る。以前にも触れた二つの大きな買い物のためだ。炎の剣と水鏡の盾。9800Gと14800G。水鏡の盾はドラクエにおける記念すべき初の10000G超えアイテムである。
この二つの装備は確かに高いが、ゴールドマンのおかげでそれほど苦労なく買うことができる。しかし、FC版は話が違う。FC版のゴールドマンは、おそろしく貧乏だからだ。9にゴールドメッキマンとかいうのが登場したが、本物のメッキマンはFC版のコイツに他ならない。
必要なゴールドが貯まり、メルキドの町へ。さっそく炎の剣と水鏡の盾を購入する。炎の剣、魔法の鎧、水鏡の盾。1における店で買える最強装備が整う。なんか格好いい。
人々から話を聞いてまわり、城へ帰還する。
12/01/16(十七日目)
ドムドーラの町へロトの鎧を取りに向かう。
鎧の番人こと悪魔の騎士が出現。沼地の洞くつのドラゴンと違って、この悪魔の騎士はおそらく普通に出現する奴と同じ強さだ。悪魔の騎士はラリホーを唱えてくるので、まずはマホトーンで呪文を封じてやるのが安全。しかし、何度か挑んでみるものの悉く返り討ちにあう。
問題なのは、悪魔の騎士の攻撃力が高く、回復が回復としての意味を持たないことだった。詰まるところ、相手より先に四回ダメージを与えたほうが勝つというシンプルな勝負だ。悪魔の騎士は頭が良いので、呪文を封じるとラリホーを使ってこなくなる。そうなると、マホトーンを使用するターンがもったいない。つまり、相手のラリホーが外れることを祈りつつ攻撃を繰り返すのが(おそらく)ベスト。運で勝利を収める。
ロトの鎧との出会いは、同時に魔法の鎧との別れでもある。一抹の寂しさを感じながら、装備を変更。城へと戻る。
12/01/17(十八日目)
ロトの印と太陽の石を手に入れ、銀の竪琴を雨雲の杖と交換する。その後聖なるほこらに行き、虹の雫を入手。いよいよ竜王の城を残すのみとなったが、悪魔の騎士一匹に苦戦するような今の状態では玉砕する可能性が高いだろう。
さて、どうしたものかとリムルダール島を彷徨っていると、突如スターキメラが出現。おいおい、おかしくないか。リカントや鉄のサソリなんかがうろついているすぐ傍にスターキメラが出るとか、フィールドレベルを四つか五つ飛ばしているじゃないか。雨のほこら近辺の骸骨が可愛く思えてくるぞ。
とは言っても、ドラクエではこういったことがままある。場所が一マス違うだけで、まだ出会うには早いモンスターが出現するのだ。意図してそのようなエリアを作っているのかは分からないが、1にも存在したとは知らなかった。もはや伝統のトラップである。
しかし、それも今回は意味がなかった。あっさり倒してレベルが15に上昇。一旦城に戻る。
12/01/18(十九日目)
虹の雫で橋を架け、竜王の城へ突入する。目的はロトの剣を初めとする宝の入手だ。
しかしまぁ出現するモンスターの強いこと強いこと。油断するとすぐにやられてしまう。ロトの鎧の自動回復機能と優秀なラリホー・マホトーンの両呪文に助けられながら、そして時に逃走しながら、なんとか進んでいく。不思議なのは、他のダンジョンは構造をほとんど覚えておらず迷いまくったのに、竜王の城だけは何となく記憶していたことだ。そのおかげで随分と助かった。どの敵に何の呪文が効くのかを把握するまで三度ほど死んだけど。
そんなこんなで無事全ての宝箱を回収。これでようやく、ロトの剣、ロトの鎧、水鏡の盾、竜の鱗、ついでに戦士の指輪という最強装備が整ったわけだ。レベルは16に上昇、一旦脱出して城に戻ることにする。
……他のタイトルでも毎回思うんだけど、ラストダンジョンの宝箱を回収した後ボスを無視して引き返すのって、想像すると格好悪い。
12/01/19(二十日目)
一つ気になることがある。ベホイミを覚えずに竜王を倒すことは可能なのだろうか。
実験スタート。何度か戦って、ラリホーとマホトーンが全く効かないことと、最大HPが200以上あることと、残りHPが少なくなるとベホイミを唱えやがることが判明する(一応ギラは効くが、だから何だという話だ)。
こちらの最大HPは101。与ダメージ、被ダメージともに約28。先手を取ることはほぼ可能。
仮に竜王のHPが220程度なら、通常攻撃かラリホーを一回かわして、四度ダメージを与えたあと会心の一撃が出れば勝てる。HPが250程度なら、通常攻撃かラリホーを二回かわして、五度ダメージを与えたあと会心の一撃だ。HPが280程度なら、通常攻撃かラリホーを三回かわして、六度ダメージを
つまり無理。よほど運が良くなければ、変身前にすら勝てない。変身後はもっと勝てない。
さっさと諦めてレベルを17に上げ、ベホイミを習得。城へと逃げ帰る。