■400字冒険日記‐SFC版２（四）
一日の冒険を400字以内にまとめた日記。
15/12/12（十六日目）
現在のレベル、前から順に9、8、2。すぐに風の塔に向かうか、もう少しレベルを上げるか。
風の塔といえば、場所が分かりにくいダンジョンとして有名である。情報をくれるムーンペタのあらくれも“どこかの塔”としか説明してくれない。どこかってどこだ。
唯一の救いは、ラーの鏡を拾いに毒の沼地へ向かうとき、その姿を画面の端っこに確認できる可能性があることだ（100％ではない）。しかし塔までのルートを考えれば、これもトラップになっている側面がある。塔にたどりつこうと思ったら、毒の沼地とはぜんぜん違うルートから向かわなければならないからだ。しかも、そのルート自体けっこう長い。改めて考えてみると、風の塔ってかなり難しい場所に建てられている気がする。
で、結局どうするのかだけど、取り敢えず先に進んでみることにする。ダメそうならキメラの翼で引き返せばいい。明日に備えて、宿屋に泊まる。
15/12/13（十七日目）
いざ出発。
全員まだ最大HPがたいして多くないので、回復はカインのホイミで十分間に合う。したがってナナのMPはラリホーに回す。ローレシアの王子はたいていの相手を一撃で倒せるし、カインの攻撃力もサポートとしては申し分ない。まだ三人が揃って間もないが、なかなかのチームワークだ。やはり、このバランスの良さが２の魅力の一つだと思う。
風の塔に到着。階段を上ったり下りたり。モンスターは、やたらと硬い兜ムカデや集団で出現し且つ仲間を呼ぶお化けネズミなどが新手として登場するが、そこまでの脅威はない。
途中ナナがレベル4になりバギを覚える。現段階では一度に敵を殲滅することもあるほど強力な呪文だ。王女はわずかの間に一気に強くなる。ああ、そういえば残りの野郎共もいつの間にかひっそりとレベルが上がっていた。なんか立つ瀬がないな。
宝箱をすべて回収し、最後に風のマントを入手。思ったよりも苦戦しなかった。町へ帰還。
15/12/14（十八日目）
ゴールドが貯まっていたので、カインに鉄の槍を買う。FC版ではこれが彼の装備できる最も攻撃力の高い武器だってんだからヒドい話だ。
今日はルプガナまでの長旅。MPが最後まで持つか分からないので、ナナは基本ラリホーを使い、バギはここぞという場面に限ることにする。
途中ムーンブルクに立ち寄る。ムーンブルク西のほこらの神父にも王女と出会えたことを報告したが、通常業務をこなすだけの普通の神父になっていた。
＊「わかっておるな。もうひとりの
ロトの血をひきし者
ムーンブルク王女を さがすのじゃ！
とか言ってたくせに感想は一切なし。
そして何も起こらないままドラゴンの角を通過し、何も起こらないままルプガナに到着してしまう。強いて書くなら、対メドーサボール戦でようやくカインのマホトーンが日の目をみたことくらいか。やはりFC版に比べて簡単になっているのかもしれない。
冒険の書に記録する。
15/12/15（十九日目）
２で今まで買ったことのない装備がいくつかある。ルプガナの武器と防具の店に並ぶ魔道士の杖（2500G）も、その一つだ。今回の冒険では、そのような装備をすべて買ってみたいのだが、予算的にそれが許されるかどうかは正直わからない。というか、現時点で既に無理くさい気がする。
しかし魔道士の杖に関しては、リメイク版２ではゴールドを使わず入手する方法が用意されている。そう、福引きだ。リメイク版の三等の商品は、魔道士の杖なのだ。
現在もっている福引券は、どこかで拾ったものが一枚とリザードフライが落としていったものが一枚の計二枚。たった二枚。じつに悔やまれる。あのとき、なぜ福引券を手放してしまったのか。二枚とも売る必要なんて、ぜんぜんなかったのに。
だが、もう遅い。今は手元の二枚に運命をかけるしかない。福引スタート。
はい、ハズレ。そりゃそうだ。所詮こんなもんだ。今日はもうやめる。
15/12/17（二十日目）
ほしいものは沢山あるが金がない。現実でもゲーム内でも金がない。身かわしの服だけはギリギリ購入可能だったので、買ってナナに装備させると防御力がカインどころかローレシアの王子をも上回った。鋼鉄の鎧より250G高いだけなのに優秀すぎだろう。
福引きがハズレた怒りをグレムリンにぶつけ、舟を貸してもらう。これで世界が一気に広がった。ラダトーム目指して、さっそく海に繰り出す。
いやぁ、のどかなBGMだ。おっと、海牛の集団が現れた。FC版のときには痛恨の一撃を繰り出してくる凶悪モンスターだったが、たしかSFC版では弱体化していたはずだ。恐るるに足らん。
うん？ なんか予想外に多くの金を落としていったのだが。海牛五匹で400G？ コイツこんな金持ちだったっけ？
なんか分からんうちにラダトームに到着。冒険の書に記録する。