■おてんば姫ご一行の足跡をたどれ!(四)
おてんば姫ご一行の足跡をたどれ!(三)に戻る引き続き、おてんば姫ご一行の足跡をたどろうと思います。
■ミントス
ミントス到着後の三人それぞれの行動を見ていきます。
《クリフト》
クリフトの病は重く(トルネコ曰く“はしか”に似た症状)、どうも簡単に治る病気ではありませんでした。ミントスの宿屋でただ苦しみ続けます。
《アリーナ》
三人の部屋の隣に泊まっていた詩人から、万病に効くという伝説の薬草(パデキア)の存在とその産地であるソレッタの国の話を聞きます。
*「この大陸の 東南のはずれに
薬草で有名な ソレッタという
小さな国が あります。
*「宿にいた お姫さまに
その話をしたら あわてて
飛び出していきましたっけ。
パデキアを求め、アリーナはひとりソレッタへ旅立ちます。
《ブライ》
クリフトの看病のためミントスに留まったものの、アリーナのことが気が気でありません。勇者たちがミントスにやってきたのは、そんな時分のこと。ブライが勇者たちの仲間に加入するタイミングは二つあります。宿にいる彼に話しかけると、
ブライ「ともに 旅をする仲間が
ごらんのように 重い病に
ふせって しまったのです。
ブライ「われらの主人 アリーナ姫が
おひとりで 薬を取りに行かれたが
もう心配で 心配で……。
ブライ「見ず知らずの おぬしたちに
頼むのもあつかましいが
心あるおかたと お見受けした!
ブライ「どうか アリーナ姫を
探し出し 姫さまの手助けを
してやっては もらえぬか?
と言ってきますが、ここで勇者たちが“はい”を選んだ場合、クリフトのことを宿の人たちに頼んだ上でアリーナたちより先に仲間に加わることになります。“いいえ”を選んだり、そもそも会いに行かなかった場合、後からアリーナたちと一緒に加入することになります。
■ソレッタ
*「誰かを 探しているだか?
そういえば この前
アリーナっちゅう娘が 来たなあ。
*「ひとりでかって? うんにゃ。
ごついのやら キザったらしいのやら
3人ほど 男を連れていただよ。
これはソレッタの農夫の台詞です。一人ミントスを出発したアリーナは、無事ソレッタにたどりつきました。どういうわけか三人の男を連れて。ところが、目的のパデキアは五年前に全滅してしまっていることを知ります。しかし南にある洞窟に種が保管されていることを知り、今度はそこへ向かうことに。
■アリーナと三人の男
アリーナと共にソレッタを訪れた三人の男。アリーナは彼らと何処で出会い、どういう経緯で仲間に加わったのでしょうか。
《出会った場所》
候補としては、ミントスか、ミントス東の旅の扉(の祠)か、ソレッタか。
まずミントスですが、パデキアの存在を知って宿を飛び出したアリーナですから、ミントスで誰かの仲間になるというようなのんびりした行動を彼女が取るとは思えません。次にソレッタですが、上記の農夫の台詞からは、ソレッタを訪れたときアリーナは既にパーティを組んでいたふうに受け取れます。となると、中継地点であるミントス東の旅の扉が最もそれらしいような気もしますが、猪突猛進のアリーナがわざわざ立ち寄るだろうかと考えると、やはり少々疑問。
そうなると、例えばミントス東の旅の扉での休憩を終えた三人組が出発しようと祠を出たとき、ちょうど目の前を疾駆するアリーナが。何事かと思いそれを呼び止め〜みたいな流れが自然かもしれません。
《仲間になった経緯》
仮にアリーナと三人組が上記のようなシチュエーションで出会ったとします。
それでは、彼らは何故一緒に行動することになったのでしょうか。その時点でのアリーナは、ソレッタに行ってパデキアを貰ってミントスに戻ればOKと考えていたはずです。それだけのために彼女が誰かの助けを借りようとする姿はどうも想像できません。いや、魔物の出る洞窟に行く必要があると知っていたとしても、それは寧ろ歓迎すべきことと見なしたでしょう。
つまり、三人組のほうからパーティを組む提案を持ちかけたと考えたほうが妥当に思えます。彼らのリーダーである戦士は、後に洞窟で自ら語るとおり、ブランカで勇者をパーティに誘ってきた奴と同一人物。同じようなノリでアリーナに話しかける姿が目に浮かびます。共に地獄の帝王を倒そうとか何とか。
しかし、その時のアリーナはそれどころではないので当然断ったと思われますが、事情を聞いた三人組が手伝いを申し出てきて、それなら、ということでパーティを組んだのかもしれません。